ご挨拶

 こんにちは!行政書士の田中と申します。ここでは、私がこの職業を選んだ経緯や、今後のことなどについてお話ししたいと思います(が、すごく長いですし、全然面白くないかもしれません)。

【謎の職業】

 それは2013~4年のとある日の夕方。私はスポーツクラブのトレッドミルの上で、テレビを観ながら、いつものようにランニングやウォーキングをしていました。報道番組の定時の特集企画が始まる時間になり、その日の特集は”行政書士の一日に密着”という内容のものでした。行政書士・・・聞いたことのあるようなないような、ちょっと堅苦しい響きの、訳のわからない謎の職業。画面では、普通のビジネススーツを着た20代か30代ぐらいの真面目そうな若い女性が一人で、昼間なのですが、キャバクラのようなお店に入っていきます。お客様はいません。店内でそのスーツの女性は、おそらくホステスと思われるお姉様たちと何やら真剣に打合せを始め、あちこちを計測したり、色々メモを取り、撮影をして、テキパキと慣れた様子で作業を進めていきます。その後はお店を出て会社のような場所へ着き、PCに向かいます。ナレーションでは「事務所に戻り、残り半日はひたすらデスクワーク」とか何とか言っていました。これはオープン前のお店の、何らかのお手伝いをしているんだろうな・・・?そうです。その時に私が偶然観たそれは、風俗営業許可申請の業務だったのです。運動をしながらなんとなく見聞きしていましたので、それで特に何を思ったとか考えた訳でも無いのですが、その時の映像がなんとなく心の奥底の方に印象強く残りました。(というのも、その時間帯になると、食いしん坊な私は食べ物の企画をやっている番組にチャンネルを替えることが多いのですが、その日はその特集を不思議とチャンネルを替えずに見続けてしまったのです。)ともかくこれで、謎の行政書士なる職業の仕事内容を、ほんの僅かですが垣間見たことになりました。行政書士の業務はほかにも何千・何万種類もあると知るのは、それから何年も先のことなのでした。

【老後に向けて?】

 さて、私が兼業で働く職場では、お客様の多くが建築関係の職人さんです。お年を召した方々が「もう引退したいのに、また仕事を頼まれちゃって」と少し嬉しそうにやって来るのを、微笑ましいと同時にうらやましい気持ちで見ています。いつの頃からか、私も老後でも働けるような仕事を持ちたい・・・つまり、「手に職をつけたい」とぼんやりと考えるように。老後も仕事があれば(特に、人と程々に接する仕事が良いなあ。)多少は認知症予防にもなるだろうし、年金以外の収入も入る。デスクワークばかりではなく、接客のみでもなく、私は肉体労働ではない方が望ましい。その為には、何か資格を取得するのが良いかもしれないなぁ。ところが、そう漠然と思うだけで、一切実行に移していませんでした。・・・そんな折、世界はコロナ禍に突入しました。

【きっかけはコロナ】

 果てしなく長い「おうち時間」、今こそ何か始めようと思いつくまでに、そう時間はかかりませんでした。ふと、「こんなに時間がたっぷりあるのだから、暇つぶしに資格の勉強でもしてみよう」と思いました。調べてみると、上記の条件に当てはまると思い(勝手に思い込み?)、いつか観たキャバクラでの仕事の光景をちらりと思い出し、「行政書士がいいのでは」と軽い気持ちで決めてしまいました。もし合格したら、せっかくだから、なんだかよくわからないけれど是非業務もやってみたい。もちろん今となっては、果たしてこれから自分が風営関連の仕事にご縁があるのかどうかは全くわかりませんが。

 そして何より、コロナ禍でなければ、私は試験に合格できなかったと確信を持って思うのです。「自分だけでなく、世界中の人が家にいる」から、おとなしく勉強を続けられました。これが周りが遊びに行ったり、楽しそうに旅行をしていては、とてもモチベーションを保てなかったでしょう。それに、勉強中だけでも、この未曾有の災禍への不安やストレスをなんとか少しでも忘れられたのです。「債権に譲渡制限が・・・」とか考えたり、「当事者訴訟」と言う練習をしている方が(全く意味はありません😂すみません)、つらいニュースを見るよりはるかにマシでした。不謹慎かもしれませんが、私にとっては、新型コロナウイルス感染拡大があってこその資格取得への思い立ちと合格でした。

【これから】

 無事に登録もなされ、少しずつ業務を始める中で、今後のあり方についても少し思うところがあります。恥ずかしながら私は、いい歳をして、誰か(生き物)のために一生懸命になった経験が今までの人生の中で一度もないような気がするのです。仕事、育児、介護、ペット飼育、ボランティア・・・何でもそうですが、誰か(生き物)相手のために真剣に考えたり悩んだり、自分の時間を大幅に使い奔走したり、という経験が自分には思いつかないのです。そんな小さな心の引っ掛かりが、歳を取るにつれて大きくなっていきます。これからの仕事を通じて、その引っ掛かりを徐々に解消していけるのでは?お客様のために真剣に考えたり悩んだり、奔走したりする中で、自分自身が成長していけるのでは?と密かな期待があるのです。身近に、50歳代の半ばでケアマネージャーの資格を取った女性がいます。200人近い従業員を抱える管理職であった約10年間、休日でも夜間遅くでも、連絡が入れば利用者様やスタッフのもとへ飛んでいくという激務の日々を続けていました。実はこれは私の母のことなのですが、そんな彼女を傍でずっと見ていたことも、私のこれからについての考えに強く影響しています。

【事務所】

 最後に、自分の事務所を開くにあたり、一番悩んだのが事務所名です。「(G)行政書士(T)田中(O)オフィス」で「GTO」にしようかどうしようか、数週間ずっと迷いました。「GTO」にすれば、なんかカッコイイし覚えやすいし、ロゴなどもデザインできそう。でも結局、シンプルに普通に「行政書士田中事務所」に決めました。これを人に話すと、「GTOにすればよかったのに!」と口々に言われてしまいます。どうしても「GTO」に変えたくなったら、その時は変えることにします。

 ということで以上、ご挨拶としまして、とりとめのない文章で長々と綴ってしまいました。ここまで読んでくださりありがとうございます。現在、兼業として他の仕事とも並行してやっておりますし、今後どうなるのか、どんな業務にご縁があり、どんなお客様と出逢えるのか、ワクワクが止まりません。皆様、是非ともよろしくお願いいたします。